鯉口シャツとダボシャツって違うの?

ダボシャツと鯉口シャツを混同しているお客様、結構いらっしゃいます。

実はこれ、お祭りに着るもの=ダボシャツという呼び名が浸透しているので、ダボシャツ=鯉口シャツと思われてるみたいです。

では、具体的に何が違うんでしょう? わかりやすく一覧表にしてみました。

 

【祭東京江戸一】鯉口シャツとダボシャツの違い
鯉口シャツ ダボシャツ
大きさ ぴったり ゆったり
仕立て 流線型 ボックス型
柄もの 多い ない
素材 綿100%など 綿100%・T/C
袖丈 七分袖 八分袖
上に着用するもの 腹掛・半纏 半纏
下に着用するもの 股引・半股引 ダボ股引・ゴムズボン
履物 お神輿・山車の場合:地下足袋(ゴム底祭り足袋)
お祭りの行き帰り・普段着の場合:雪駄
シャツの裾 中に入れる 外に出す
分類 大人用・女性用・子供用 大人用(細サイズあり)・子供用

※表は、『祭東京江戸一』のカタログに掲載されている商品を参考にしています。

※表は、一般的な祭用品の着用方法になります。

※着用の指定などは、地域によって変わります。詳しくは、主催する町内会や自治体にお問い合わせ下さいませ。

 

 

~ 目 次 ~

  1. 大きさの違い
  2. 仕立ての違い
  3. 柄物の違い
  4. 素材の違い
  5. 袖丈の違い
  6. 上に着用するものの違い
  7. 下に着用するものの違い
  8. 履物の違い
  9. シャツの裾の処理
  10. 分類の違い

 

大きさの違い

祭 東京 江戸一 鯉口シャツ ダボシャツ お祭り 衣装 服装 上着 和柄 江戸小紋 注染 手拭い 手ぬぐい 特選 特撰
祭東京江戸一 鯉口シャツとダボシャツの違い(左:鯉口シャツ&腹掛&股引 右:ダボ上下)

 

鯉口シャツとダボシャツ、一番の違いは「大きさ」です

「鯉口シャツ」は、主にお神輿を担ぐ時に着用するもの。小さめです。

「ダボシャツ」は、主にお祭りの行き帰りや普段着として着用するもの。大きめです。

 

最近はダボシャツでお神輿を担ぐ場合も多く見られます。

お祭りで「鯉口シャツ」と「ダボシャツ」どちらを着用するかは、個人の好みや地域によって差があります。

事前にご友人や主催者へご相談、ご確認することをおすすめします。

 

仕立ての違い

祭 東京 江戸一 鯉口シャツ ダボシャツ お祭り 衣装 服装 和柄 日本 股引 腹掛 パッチ どんぶり 祭足袋 日本 足立区 情報 まとめ 違い
左:鯉口シャツ 右:ダボシャツ

 

鯉口シャツは七分袖。脇から袖にかけて流れるような仕立てになっています。

ダボシャツは八分袖。ボックス型のゆったりしたシルエットになっています。

※画像は比較のため着丈の長さを合わせています。

 

柄ものの違い

「鯉口シャツ」は、柄物が豊富で粋なデザインが揃っています。

それぞれの模様には意味があるので、それを調べながら商品を購入するのも楽しいですよ。

なお、「鯉口シャツ」と「股引」上下で柄を合わせても良いですし、合わせなくても大丈夫です。

 

「ダボシャツ」は、無地になります。

晒(白)・紺・黒・ねずみ色などが揃っています。

 

素材の違い

「鯉口シャツ」は、綿100%がメインです。

綿100%の中には、柔らかい手拭い生地もあります。

一部、絹100%の鯉口シャツもあります。

 

「ダボシャツ」は、綿100%とT/C(ポリエステル65%・綿35%)があります。

※T/Cの商品は、火祭りには着用しないで下さい。ポリエステルは溶けます。

※「ダボシャツ」の上下セットの企画は、T/Cのみになります。綿100%は上下別々にご購入下さいませ。

 

袖丈の違い

祭 東京 江戸一 鯉口シャツ ダボシャツ お祭り 衣装 服装 上着 和柄 江戸小紋 注染 手拭い 手ぬぐい 特選 特撰 晒  鯉口シャツ大人用(男性用 | 女性用)
半纏、法被の下に着用しても袖が出ない”粋”な鯉口シャツ

 

「鯉口シャツ」は七分袖。「鯉の口」のように袖先が細くなっています。

「ダボシャツ」は八分袖。直線の仕立てになっていて、ダボっとゆったり着用できます。

 

上に着用するものの違い

祭 東京 江戸一 鯉口シャツ ダボシャツ お祭り 衣装 服装 上着 和柄 江戸小紋 注染 手拭い 手ぬぐい 特選 特撰 晒  鯉口シャツ大人用(男性用 | 女性用)
鯉口シャツと腹掛の組み合わせ

 

「鯉口シャツ」の上には、「腹掛(はらがけ・どんぶり)」や「半纏(はんてん)・法被(はっぴ)」を着用したりします。

「ダボシャツ」の上には、「半纏(はんてん)・法被(はっぴ)」を着用することがあります。

※お祭り用品の着用方法には、地域によって違いがあります。

例)「腹掛」は無くても可、「半纏」は町内会で用意済みなど。

 

下に着用するものの違い

「鯉口シャツ」の下には、「股引(ももひき・またひき)」や「半股引(はんだこ)」を着用します。

「股引」は、「鯉口シャツ」同様ピッタリフィットさせて穿くお祭り用のズボンになります。

「股引」には、ヒモで締めるタイプとゴムで締めるタイプがあります。

「半股引」は、「股引」を短くした半ズボンタイプになります。

※「晒 股引」、「晒 半股引」、いずれも下着が透けにくい「厚織タイプ」があります。

 

「ダボシャツ」の下には、「ダボ股引」と「ゴムズボン」を着用します。

「ダボ股引」は、ヒモで締めるタイプのゆったりとしたズボンです。

「ゴムズボン」は、ゴムで締めるタイプのゆったりとしたズボンになります。

 

履物の違い

「鯉口シャツ」も「ダボシャツ」も、同じです。

お神輿を担いだり山車を引き廻す場合は、地下足袋(ゴム底祭り足袋)を履きましょう。

お祭りの行き帰りや普段着として着るなら、雪駄を履くのが粋です。

※お神輿や山車の時に雪駄を履いてしまうと脱げやすいので大変危険です。ご注意下さい。

 

シャツの裾の処理

「鯉口シャツ」は、「股引」の中に入れるのが一般的です。

ただ、「腹掛」を着用しない場合は、「股引」の外に出すこともあります。

「ダボシャツ」は、「ダボ股引」「ゴムズボン」の外に出します。

 

分類の違い

「鯉口シャツ」には、大人用と女性用と子供用があります。

祭東京江戸一のカタログ上では大人用ですが、男性用と考えてもらって差し支えありません。

また、子供用は年齢ではなく身長で分類され、0号(~85cm)から7号(135~145cm)まであります。

身長の高いお子様は、大人用の小サイズ(147~155cm)や中サイズ(155cm~162cm)がおすすめです。

 

「ダボシャツ」は、大人用と子供用があります。

大人用は男女兼用です。

近年になり、従来サイズよりピッタリめの「細サイズ」ができました。女性にもおすすめです。

 

 

何度も申し上げますが、祭り装束の着こなしには町内会や自治体によって地域差があります。

ご友人や親戚、関係者の方に一度事前に確認しておいた方が間違いありません。

「鯉口シャツ」や「ダボシャツ」では伝わらない場合も多いので、「ピッタリ」か「ゆったり」かで聞くのも良いかと思います。